精米歩合とは
精米歩合(せいまいぶあい)とは、玄米を削った後に残る割合を示す数値だ。精米歩合60%とは、玄米の外側40%を削り取り、中心部の60%だけを使うことを意味する。数字が小さいほど多く磨いた米、すなわち高精白米ということになる。
なぜ米を磨くのか
米の外側にはタンパク質・脂質・ミネラルが多く含まれる。これらは発酵の邪魔をして雑味の原因となることがある。外側を削るほど、クリーンで繊細な酒質に仕上がりやすい。
精米歩合と酒の分類
| 精米歩合 | 分類 | 味わいの傾向 |
|---|---|---|
| --------- | ----- | ------------ |
| 50%以下 | 大吟醸・純米大吟醸 | 華やかな吟醸香、クリーンで繊細 |
| 51〜60% | 吟醸・純米吟醸 | フルーティな香り、軽やかでなめらか |
| 61〜70% | 特別純米・特別本醸造 | バランスよく旨味と香りが共存 |
| 71%以上 | 純米・本醸造・普通酒 | 米の旨味が豊か、食中酒向き |
「磨けば旨い」は本当か
磨けば雑味が消えてクリーンな酒になるが、同時に米の旨味も失われる。近年は精米歩合70〜80%でも高い評価を受ける純米酒が増えており、「旨味重視」「テロワール表現」の観点から低精白の酒を好む層も増えている。精米歩合は品質の絶対的な指標ではなく、スタイルの違いと理解するのが正しい。