静岡県は富士山という日本最高峰を擁し、その山麓から湧き出る超軟水の伏流水が静岡の日本酒の特徴を形作っています。1980年代に開発された「静岡酵母」は、フルーティで華やかな香りを持つ吟醸酒を生み出すことから全国的な注目を集め、静岡吟醸ブームを引き起こしました。

藤枝市の志太泉酒造は「志太泉」ブランドで、静岡酵母を活かした繊細な吟醸酒が評判です。清水市(現静岡市)の神沢川酒造場は「正雪」ブランドで、富士山の伏流水を使った柔らかな酒質が魅力です。焼津市の磯自慢酒造は「磯自慢」で、全国的に人気の高いプレミアム銘柄として知られています。お茶の産地としての顔も持つ静岡ですが、日本酒の分野でも独自の文化を築いています。