酵母の種類と日本酒の味わいへの影響

協会酵母・県酵母・花酵母など酵母の種類と、香りや味わいへの影響を詳しく解説。
AD 300×250

酵母とは

日本酒の発酵において、酵母はアルコールと香り成分を生み出す最も重要な微生物です。糖分をアルコールと二酸化炭素に分解する働きだけでなく、使用する酵母の種類によって吟醸香や酸度、味わいのキャラクターが大きく変わります。

協会酵母

公益財団法人日本醸造協会が頒布する酵母を「協会酵母」と呼びます。番号で管理されており、現在も多くの蔵元で使用されています。

主な協会酵母の特徴

県酵母・蔵付き酵母

各都道府県の醸造試験場が独自に培養・頒布する酵母を「県酵母」と呼びます。地域の気候や酒質の方向性に合わせて開発されており、その県らしい酒を造る上で重要な役割を果たしています。

また、蔵の設備や空気中に古くから棲みついた「蔵付き酵母」を使う蔵元もあり、そこでしか生まれない独自の個性につながります。

花酵母

東京農業大学が開発した、花から分離した酵母。ナデシコ・撫子・マリーゴールドなどの花を起源とし、品種によって異なる香りのプロファイルを持ちます。フルーティーで個性豊かな酒が生まれやすく、消費者への訴求力も高いとされています。

酵母と香りの関係

吟醸香の主成分は「酢酸イソアミル(バナナ様の香り)」と「カプロン酸エチル(りんご様の香り)」です。酵母の種類によってこれらの成分の生成量が異なるため、同じ原料・同じ精米歩合でも、使用酵母が違うだけで全く異なる香りの酒になります。

ラベルに酵母の種類が記載されている場合は、それを手がかりに香りのイメージを持ってから飲んでみると、テイスティングがより楽しくなるでしょう。

AD 300×250